はじめに
野球の上達に欠かせない「自主練習」。
実は多くのプロ野球選手も、少年時代にコツコツ積み重ねてきた自主練が土台になっています。
例えばイチロー選手は、小学生の頃から 毎日欠かさず素振りをしていた ことは有名です。
大谷翔平選手は、中学時代から 自主的に練習ノートを書いて振り返る習慣 を持っていました。
保護者の方からよく耳にするのが、
「チームではあまり教えてくれないんです」という声。
ただ、これは誤解されやすい点でもあります。
チームは本来「学ぶ場」ではなく、「身につけた力を発揮する場」 です。
野球でいえば、チーム練習や試合は“アウトプットの場”。
これは社会も同じです。
会社は「学ぶ場所」ではなく、「学んだことを成果につなげる場所」。
本当に力を伸ばすのは、学校や会社の外で積み重ねる 自主的な学びや練習 なのです。
だからこそ、子どもたちにとっての 自主練習 は不可欠。
つまり、自主練は「将来の差をつくる一番の近道」。
今回は、野球少年におすすめの自主練メニューを10個紹介します。
① 素振り(バットスイング)
イチロー選手は小学生時代、毎日1000回の素振りをしていたと言われています。
「正しい形を体に覚え込ませる」ことが、安定した打撃につながるのです。
- 目安:1日50〜100回
- 工夫:鏡やスマホでフォームを確認する
👉 プロ実例:イチロー選手はフォーム固めのため、納得いくまで素振りを繰り返し、結果として世界一のヒットメーカーになりました。

② ティーバッティング
王貞治選手は若い頃、素振りと並行して毎日のようにティーバッティングを繰り返していました。
「実際に打つ感覚」を養う練習はシンプルですが効果絶大です。
- 工夫:ボールに番号を書いて、当たった位置を確認する
👉 プロ実例:王選手は一本足打法を固める過程で、ティーバッティングを重要な基礎練習と位置づけていました。
③ シャドーピッチング
ダルビッシュ有投手は、少年時代から「鏡の前で投球フォームを確認する」習慣を持っていました。
投げなくても、正しい動きを繰り返すことが大切です。
- 工夫:スマホ撮影でチェック
👉 プロ実例:ダルビッシュ選手は「投げない練習」の重要性を語り、シャドーピッチングでフォーム作りを徹底していました。
④ 壁当てキャッチボール
元横浜の三浦大輔投手は、小学生時代に自宅の壁でひたすら投げ込みをしていたエピソードがあります。
壁は最高の練習相手。
- 工夫:壁に的を描いてコントロール練習
👉 プロ実例:三浦投手は「壁がキャッチャー代わりだった」と語り、後の精密なコントロールにつながりました。

⑤ トレーニングチューブで肩強化
プロ投手の多くが今でも欠かさないのがチューブトレーニング。
田中将大投手も「肩のケアは毎日のルーティン」として必ずチューブを使っています。
👉 プロ実例:田中投手は高校時代から肩のケアを徹底し、大きな故障なく長く一線で活躍できています。
⑥ ダッシュトレーニング
俊足の代名詞・赤星憲広選手(元阪神)は、少年時代から徹底して短距離ダッシュを繰り返していました。
野球に必要なのは「短く速く走る力」です。
👉 プロ実例:赤星選手は「長距離走よりもスタートダッシュを磨け」と語り、盗塁王につながりました。
⑦ バランストレーニング
大谷翔平選手は体幹トレーニングに力を入れ、打撃も投球も「軸がブレないフォーム」を作り上げています。
👉 プロ実例:大谷選手は高校時代からヨガや体幹強化を取り入れ、二刀流を支える安定感を築きました。
⑧ ゴロ捕球の反復
源田壮亮選手(西武ライオンズ)は、小学生の頃から毎日ゴロ捕球の練習を欠かさず、今の「鉄壁の守備」につながりました。
👉 プロ実例:源田選手は「同じ動作を繰り返す習慣が守備の安定につながった」と語っています。
⑨ リズムジャンプ
メジャーリーガーのトレーニングでも導入されているリズムジャンプ。
イチロー選手も少年時代からラダートレーニングやリズム運動を取り入れていました。
👉 プロ実例:イチロー選手は「運動神経を育てるには多様な動きが大切」と語り、野球以外の運動も積極的に取り入れていました。
⑩ 日記・振り返りシート
大谷翔平選手は高校時代から「目標シート」を作成し、毎日練習を振り返る習慣を徹底していました。
これは後に有名になった「マンダラチャート」です。
👉 プロ実例:大谷選手は「日々の振り返りが未来の自分をつくる」と語り、世界最高峰の舞台でも結果を出し続けています。
まとめ
今の時代、SNSやYouTubeには本当にたくさんの練習法が紹介されています。
最新のトレーニング器具や難しいメニューに目を奪われがちですが、プロ選手たちが口を揃えて言うのは 「基本が何より大事」 ということ。
イチロー選手が毎日の素振りを欠かさなかったように、
大谷翔平選手が練習ノートで振り返りを続けたように、
シンプルな習慣の積み重ねこそが、未来を大きく変えます。
複雑な練習を追い求める前に、まずは 素振り・キャッチボール・走る・捕球する といった基礎を大切にしましょう。
結局のところ「基本をやり切った選手」が一番強いのです。

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