こんにちは、tsuzuki BASE 高橋です。
今回は野球偏差値6軸の③成果編編をお伝えさせて頂きます!
【野球偏差値③|成果】数字に一喜一憂しない。データは“成長の物語”を語ってくれる。
これは、選手を比べたり、順位をつけたりするものではありません。
**自分自身の強みや課題を知る“ものさし”であり、“育成の地図”**です。
tsuzuki BASEが考える6つの評価軸
「野球偏差値」は、以下の6つの軸で構成されています。
それぞれの軸がバランスよく育つことが、選手として、そして人としての「信頼力」につながります。
評価軸 | 説明 |
---|---|
🧤 技術力 | 野球の基本スキルや応用技術。試合で安定して発揮できる再現力。 |
🧠 戦略理解(野球脳) | 状況判断や戦術理解、頭を使ったプレーができる力。 |
📊 成果 | 打率や防御率などの成績、目に見える数字としてのアウトプット。 |
🏆 実績 | 大会出場歴や選抜、主将経験などの「外から見える信頼」。 |
💪 メンタル / 姿勢 | 日々の姿勢、練習への向き合い方、逆境での心の強さ。 |
🤝 人間力 | 礼儀やチームへの貢献性、周囲から信頼される人格。 |

1. 成果は「評価」ではなく「記録」である
打率、出塁率、防御率、OPS…。
野球にはたくさんの「数字」がついて回ります。
でもtsuzuki BASEでは、この数字を**「評価のラベル」ではなく「成長の記録」**と捉えます。
成果とは、プレーの質を“数値というカタチで見える化”したもの。
一喜一憂するためではなく、どこが伸びていて、何に課題があるかを見つけるための材料なのです。
2. 数字は“何を伝えているか”を読み解こう
たとえば:
- 打率が高い → 技術力・選球眼・状況対応力がある
- 打点が多い → 勝負強く、チャンスに集中できる
- 防御率が低い → 試合を作る安定感がある
- 四死球が多い → コントロールかメンタルに課題があるかもしれない
数字だけを追いかけるのではなく、数字の背景を考える力が育つと、野球がもっと深くなる。
3. 成果として見るべき主な指標とは?
3-1. 打者の場合
- 打率
- 出塁率(四球を含めたチャンスメイク力)
- OPS(長打力と出塁力の総合力)
- 打点、得点(勝負どころでの貢献)
3-2. 投手の場合
- 防御率(失点の少なさ)
- 奪三振率(力で抑える力)
- 与四球率(コントロールの安定性)
- WHIP(走者を出さない能力)
3-3. 守備・走塁の場合
- 守備率(エラーの少なさ)
- 盗塁成功率(スタートの判断と走力)
- 進塁回数・得点貢献などのチームプレー
※tsuzuki BASEでは、数字の記録が難しい場面でも、**コーチからの「貢献評価」**として記録しておくことを推奨します。
成果の評価基準|5段階での目安と行動例
ランク | 状態と目安の例 |
---|---|
S | ・打率.400以上、OPS1.000超、または防御率1点台など・数字でも存在感を示し、チームを勝たせている |
A | ・打率.300以上、出塁率.400前後、安定した投球内容・試合を通じて計算できる実績あり |
B | ・数字に波はあるが、要所での活躍あり・練習や試合での成長が数字に表れ始めている |
C | ・出場機会はあるが、まだ目立った数字が出ていない・改善の兆しはあるが不安定 |
D | ・出場機会が少ない、または実績が記録できていない・今後の経験・努力が必要な段階 |
5. 成果に振り回されないためにできること
- 数字を「自分を測るもの」ではなく、「成長を映す鏡」として見る
- 結果だけでなく、「内容と質」にも目を向ける
- 良い数字は喜び、悪い数字は分析と対策につなげる
- 「今日は打てなかったけど、選球眼はよかった」など、小さな成長を記録する習慣を持つ
6. まとめ|数字の裏にある、努力の軌跡を見よう
成果は確かに「目に見える力」。でも、その数字の奥には、見えない努力の積み重ねがあるはずです。
tsuzuki BASEでは、数字を評価するためではなく、“成長を見つけるための材料”として成果を見る視点を大切にしています。
数字にこだわるからこそ、自分と向き合える。
そして、自分と向き合える選手は、必ず強くなる。

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